2012-10-22から1日間の記事一覧

136. 高糖質の食後,肝細胞へグルコースを取り込む輸送体はどれか。

GLUT1 GLUT2 GLUT3 GLUT4 GLUT5 正解b 解説肝細胞にはグルコース輸送体のうちGLUT2が存在する。GLUT2はグルコースに対する親和性が低く、血糖が高くなって初めて肝細胞にグルコースを取り込み始める・

32. インスリンにより活性化されるグルコース輸送体はどれか。

GLUT1 GLUT2 GLUT3 GLUT4 GLUT5 正解d 解説 グルコース交換輸送体(GLUT)は5種類のサブタイプが知られている。細胞表面の膜タンパク質で、グルコースを促進拡散で細胞内に運ぶ。細胞内外の濃度差に依存した運搬であり、小腸粘膜で糖質の吸収に携わるNa+-…

31. 血中グルコース濃度が上昇したとき,膵β細胞のインスリン分泌に関与する組み合わせはどれか。

GLUT1→ヘキソキナーゼ GLUT2→グルコキナーゼ GLUT2→ヘキソキナーゼ GLUT4→グルコキナーゼ GLUT4→ヘキソキナーゼ 正解b 解説膵臓のランゲルハンス島β細胞(B細胞)は高血糖が刺激となりインスリンを分泌する。グルコース輸送体はGLUT2であり、高血糖時にグ…

30. 高糖質食後,細胞へのグルコース取り込みにインスリン刺激を必要とするものはどれか。

脳 赤血球 肝臓 腎臓 筋肉 正解e 解説グルコース輸送体(GLUT)は細胞にグルコースを取り込む。インスリン刺激に反応する輸送体はGLUT4である。これは骨格筋と脂肪組織にあり、膜小胞に貯えられているものがインスリン刺激で細胞表面に移動し、グルコースを…

29. 糖新生の材料として筋肉から肝臓へ運ばれるおもなアミノ酸はどれか。

アラニン グルタミン酸 グリシン ロイシン リジン 正解a 解説 最も有力な糖原性化合物はアラニンである。アミノ基転移反応でピルビン酸となる。グリシンは開裂反応により2分子から1分子のセリンを生じピルビン酸に変換可能であるが、それ以外の様々な反応…

28. 乳酸からグルコース1分子を合成するために消費されるATPは何分子か。

2 3 4 5 6 正解e 解説 乳酸2分子からグルコース1分子を合成可能である。2ピルビン酸からピルビン酸カルボキシラーゼ(2ATP消費)でオキサロ酢酸に、リンゴ酸経由でホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼでホスホエノールピルビン酸に(2GTP消費)…

27. 無酸素運動直後に休息しているとき,血中グルコースの供給源となる糖原性化合物はどれか。

アラニン グリセロール グルタミン 脂肪酸 乳酸 正解e 解説無酸素運動直後には骨格筋に大量の乳酸が蓄積している。解糖系で生じた乳酸を肝臓に運び糖新生の材料とする経路をCori回路という。

26. 糖新生を抑制するのはどれか。

低糖質食 飢餓 AMP クエン酸 グルカゴン 正解c 解説糖新生と解糖を調節する最も重要な調節点はホスホフルクトキナーゼとフルクトース1,6-ビスホスファターゼである。糖新生を抑制する因子としてはフルクトース2,6-ビスリン酸とAMP、促進する因子としてはク…

25. 糖新生に関与する酵素は次のうちどれか。

ヘキソキナーゼ ホスホフルクトキナーゼ ホスホグリセリン酸キナーゼ ピルビン酸キナーゼ グルコキナーゼ 正解c 解説糖新生に関与する酵素は解糖系の酵素のうち可逆的なもの全てと解糖系の不可逆なステップを逆行させる酵素(グルコース6-ホスファターゼ、…

24. 糖新生に関与しないのはどれか。

フルクトース1,6-ビスホスファターゼ グルコース6-ホスファターゼ 肝グリコーゲンホスホリラーゼ 筋グリコーゲンホスホリラーゼ ピルビン酸カルボキシラーゼ 正解d 解説 解糖系の酵素のうち可逆的なもの7つはすべて糖新生経路に係わる。解糖系で不可逆な3…

23. ピルビン酸カルボキシラーゼを活性化するアロステリック因子はどれか。

ADP スクシニルCoA ATP アセチルCoA AMP 正解d 解説 ピルビン酸カルボキシラーゼとホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼはアセチルCoAの濃度によるアロステリックな調節を受ける。アセチルCoAが余剰のときはピルビン酸をカルボキシル化し、糖新生の…

22. ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸への形成を触媒する酵素はどれか。

ピルビン酸デヒドロゲナーゼ ピルビン酸キナーゼ エノラーゼ ピルビン酸カルボキシラーゼ ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ 正解d、e 解説 ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸への変換は、解糖系で不可逆なピルビン酸キナーゼの逆反応であ…

21. フルクトース1,6-ビスホスファターゼを阻害するのはどれか。

ATP フルクトース1,6-ビスリン酸 フルクトース 6-リン酸 フルクトース2,6-ビスリン酸 Pi 正解d 解説 フルクトース1,6-ビスホスファターゼは糖新生の際に1位のリン酸基を加水分解することで解糖系で不可逆なホスホフルクトキナーゼの反応を戻す。ホスホフル…

20. 糖新生が行われる主要な臓器はどれか。

大脳 骨髄 赤血球 肝臓 骨格筋 正解d 解説糖新生が行われる最も主要な臓器は肝臓である。他に腎臓でも糖新生は起こる。

19. ビオチンを補酵素とする酵素はどれか。

ピルビン酸カルボキシラーゼ ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ グリセルアルデヒド3-リン酸デヒドロゲナーゼ フルクトース1,6-ビスホスファターゼ グルコース6-ホスファターゼ 正解a 解説 いずれも糖新生経路の酵素である。ピルビン酸カルボキシ…

18. 糖原性化合物はどれか。

クエン酸 パルミチン酸 アセト酢酸 3-ヒドロキシ酪酸 アセチルCoA 正解a 解説

17. 糖原性化合物で無いのはどれか。

アセチルCoA ピルビン酸 オキサロ酢酸 フルクトース1,6-ビスリン酸 クエン酸 正解a 解説糖原性化合物の重要なものは覚えておくこと。解糖系の中間体、クエン酸回路の中間体、糖原性アミノ酸、グリセロール、プロピオン酸は糖原性がある。逆に、糖原性の無い…

16. ホスホリラーゼの反応によりグリコーゲンからグルコース1残基が遊離し解糖系で代謝される際に得られるATPは何モルか。

1 2 3 4 5 正解c 解説 (問題文訂正)ホスホリラーゼの反応によりグルコース1-リン酸が遊離する。これはホスホグルコムターゼの反応によりグルコース6-リン酸になり、解糖系に解糖系に入る。従ってホスホリラーゼによるグリコーゲン分解で解糖系に入った場…

15. Pompe病について正しいのはどれか。

低血糖をきたす。 グリコーゲン合成経路の異常である。 骨格筋のジストロフィーを起こす。 異常な構造のグリコーゲンが蓄積する。 高尿酸血症を呈する。 正解c 解説糖原病の2型である。リソソームのαグルコシダーゼの欠損によるリソソーム蓄積病に分類され…

14. von Gierke病の特徴はどれか。

高血糖をきたす。 糖新生経路は正常である。 脂肪肝を呈する。 ヘキソキナーゼの欠損である。 患者はほとんど男性である。 正解c 解説von Gierke病は糖原病の1型でグルコース6-ホスファターゼの異常による。グリコーゲンを原料とした多糖新生が十分でない…

13. 骨格筋でグリコーゲン分解を促進するのはどれか。

血糖の増加 アドレナリン刺激 ホスホジエステラーゼ活性化 ATP濃度の増加 グルコース6-リン酸濃度増加 正解b 解説骨格筋でグリコーゲン分解が促進されるのは、アドレナリンの刺激でcAMP濃度が増加したときである。血糖の増加はインスリンが優位となりグリコ…

12. グリコーゲン分解の生成物で正しいのはどれか。

グルコース1-リン酸よりグルコースが多量 グルコースよりグルコース1-リン酸が多量 グルコースとグルコース1-リン酸が等量 グルコースのみ グルコース1-リン酸のみ 正解b 解説 グリコーゲンの分解は主にはホスホリラーゼによる。ホスホリラーゼは無機リン酸…

11. グリコーゲンシンターゼの特徴として正しいのはどれか。

生理的に可逆的な反応を触媒する。 ATPを補酵素とする。 α1-6結合でグルコース残基をつなぐ。 グルカゴン刺激により活性化される。 UDP-グルコースを基質とする。 正解e 解説グリコーゲンシンターゼはUDP-グルコースを基質として糖ヌクレオチドとして活性化…

10. グリコーゲンの非還元末端よりグルコース1-リン酸を遊離させる反応を触媒するのはどれか。

ホスホグルコムターゼ グリコゲニン 1,4-α-グルカン分枝酵素 グリコーゲンホスホリラーゼ ヌクレオシド二リン酸キナーゼ 正解d 解説グリコーゲンの非還元末端よりグルコース残基を遊離させ、貯蔵されている糖質を利用するのはホスホリラーゼ(グリコーゲン…

9. 解糖系の中間体とグリコーゲン代謝を結びつけるのはどれか。

ヘキソキナーゼ ホスホグルコムターゼ ホスホフルクトキナーゼ UDP-グルコースピロホスホリラーゼ グリコーゲンシンターゼ 正解b 解説飽食時には余剰のグルコースを代謝しグリコーゲン合成をすすめ、絶食時にはグリコーゲンを分解し解糖系の中間体を供給す…

8. 生理的な条件で可逆的な反応を触媒するのはどれか。

グルコキナーゼ グルコース6-リン酸デヒドロゲナーゼ グルコース6-ホスファターゼ グリコーゲンホスホリラーゼ ホスホグルコムターゼ 正解e 解説いずれも重要な反応を触媒する酵素である。この中で可逆的な反応はグルコース6-リン酸とグルコース1-リン酸の…

7. カルシウムイオンによって活性化されるのはどれか。

脱分枝酵素 ホスホリラーゼキナーゼ グリコーゲンシンターゼ グリコーゲンホスホリラーゼ プロテインキナーゼA 正解b 解説ホスホリラーゼキナーゼがカルモジュリンを介してカルシウム濃度による制御を受けることは重要である。

6. cAMP濃度の上昇により活性が増すのはどれか。

グルコキナーゼ ホスホリラーゼキナーゼ プロテインホスファターゼ グリコーゲンシンターゼ 分枝酵素 正解b 解説 グルカゴンの刺激により、アデニル酸シクラーゼが活性化され、cAMPの濃度が上昇する。cAMP依存性プロテインキナーゼ(PKA)の活性が上がる。…

5. グリコーゲン合成について正しいのはどれか。

グリコーゲン分解の逆反応である。 グルコース6−リン酸をグルコースに転移する。 枝分かれは非酵素的な反応で生ずる。 グリコーゲンシンターゼはα1-4結合をつくる。 グリコーゲンの還元末端にグルコース単位をつなげる。 正解d 解説 a: グリコーゲンの合成…

4. グリコーゲンの合成に関与するのはどれか。

ホスホリラーゼ グリコーゲンシンターゼ グルコース6-ホスファターゼ ヘキソキナーゼ ホスホフルクトキナーゼ 正解b、d 解説 a: ホスホリラーゼはグリコーゲンの非還元末端からグルコース残基を加リン酸分解により外してグルコース1-リン酸を作る。分解の…