2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

94-57 オータコイドに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

オータコイドは、強い薬理作用を持ち、全身性に作用する。 オータコイドは、神経伝達物質よりも作用を及ぼす範囲が狭く、作用時間が長いことが特徴である。 ブラジキニンは、必要に応じて酵素反応によって生成される。 プロスタグランジン類と血小板活性化因…

94-53 細胞内のDNA複製に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

テロメラーゼは、DNA二重らせんを巻き戻す。 DNAヘリカーゼは、複製過程で生じるDNA二重らせんのひずみを解消する。 プライマーゼは、RNAプライマーを合成する。 DNAポリメラーゼは、5’→3’方向に合成鎖を伸長する。

94-52 ヒトのゲノムに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

体細胞には、44本の常染色体と2本の性染色体がある。 タンパク質をコードするヒトの遺伝子数は2万〜3万であり、体内で実際につくられるタンパク質の種類もこの数を越えない。 DNAメチル化状態などの親細胞の塩基配列以外の情報(エピジェネティック情報)…

94-43 ATP産生阻害物質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

ロテノンはミトコンドリア複合体Iを阻害する。 アンチマイシンAはATPシンターゼを阻害する。 オリゴマイシンBは酸化的リン酸化のエネルギー転移阻害薬の一種である。 バリノマイシンは、電子伝達系と酸化的リン酸化の共役を阻害する。

94-42 アミノ酸の先天性代謝異常に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

フェニルケトン尿症は、フェニルアラニンヒドロキシラーゼの異常が原因である。 アルカプトン尿症は、ヒスチダーゼの異常が原因である。 メープルシロップ尿症(カエデ糖尿症)は分枝アミノ酸デカルボキシラーゼの異常が原因である。 色素欠乏症(白子症、白…

94-41 解糖系とクエン酸回路に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

解糖系に関与する酵素は、ミトコンドリアに存在する。 解糖系では、1分子のグルコースが2分子のピルビン酸に変換される。 クエン酸回路に関与する酵素は、細胞質に存在する。 解糖系で生じたピルビン酸は、アセチルCoAに変換され、クエン酸回路に入る。

94-54 生体膜に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

細胞膜の脂質二重層のうちの細胞外側は、主に、スフィンゴミエリンとホスファチジルセリンで構成されている。 グルコースなどの親水性分子は、拡散により脂質二重層を透過できる。 拡散により透過できないイオンやアミノ酸などは、膜貫通タンパク質で構成さ…

94-39 アラキドン酸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

炭素数20で、4つの炭素−炭素二重結合を有する。 ロイコトリエンを生合成するための前駆体となる。 リン脂質である。

94-40 ビタミン欠乏がもたらす疾患のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

ビタミンA−−−−くる病 ビタミンB1−−−−脚気 ビタミンK−−−−血液凝固障害 ビタミンD−−−−壊血病

高尿酸血症治療薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

プロベネシドは。近医尿細管での尿酸の再吸収を抑制し、尿中排泄を促進することにより血中尿酸値を低下させる。 コルヒチンは、炎症組織への白血球や好中球の遊走を促進することにより、痛風発作を抑制する。 アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼを活…

ビタミンとそれに関連する生体反応の組み合わせのうち、正しいものはどれか。

ビタミンB1・・・・脂肪酸のβ酸化反応 ビタミンB6・・・・ピルビン酸の酸化的脱炭酸反応 ビタミンB12・・・・ブドウ糖の酸化反応 ビタミンC・・・・コラーゲン合成におけるプロリンやリジン(リシン)の水酸化反応 ニコチン酸・・・・アミノ酸のアミノ基転…

脂質の消化・吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

> 中性脂肪は、小腸から吸収され、門脈を経由して肝臓に移行する。 リパーゼは、胆嚢から分泌される キロミクロンは、主に中性脂肪の運搬をになう。 超低比重リポタンパク質(VLDL)は、末梢組織から肝臓へコレステロールを運搬する。

次の疾患とそれに関連する機能変化の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

バセドウ(グレーブス)病・・・・甲状腺機能亢進 先端巨大(末端肥大)症・・・・成長ホルモンの過剰分泌 重症筋無力症・・・・アドレナリン受容体の機能異常 クッシング症候群・・・・アセチルコリン受容体の機能異常 (93-60 正誤)

93-56 ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

93

甲状腺ホルモンの中で、チロキシン(T4)はトリヨードチロニン(T3)よりも生体内でのホルモン活性が強い。 ヒトの副腎は、糖質コルチコイドとして主にコルチゾールを、鉱質コルチコイドとして主にアルドステロンを分泌する。 インスリン様増殖因子-I(IGF-I…

93-55 細胞内情報伝達に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

受容体チロシンキナーゼである上皮増殖因子(EGF)受容体は、7回膜貫通型である。 ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3-キナーゼ)は、細胞の増殖や生存に関係するシグナル伝達に関わっている。 エストロゲン受容体は、リガンドの結合によって立体構…

93-54 真核生物における染色体及びクロマチンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

DNAトポイソメラーゼは,DNAに超らせんを導入したり、解消したりする酵素である。 染色体にはセントロメアとテロメアと呼ばれる領域があり、テロメアは染色体末端にある。 クロマチンは比較的分散した状態と凝集した状態があり、分散した状態をヘテロクロマ…

93-53 タンパク質の解析法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

93

エドマン法は、タンパク質のアミノ酸配列をC末端から決定する方法である。 カルボキシペプチダーゼ法はタンパク質のアミノ酸配列をC末端から決定する方法である。 MALDI-TOF質量分析法は、プロテオーム解析に用いられる。 臭化シアン(BrCN)は、タンパク…

93-52 遺伝子の複製、修復に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

DNAポリメラーゼは、プライマーがなくても新たな鎖を合成できる。 リーディング鎖は、不連続複製により合成される。 テロメラーゼは、逆転写酵素の一種である。 塩基置換変異によりアミノ酸のコドンが終止コドンに変わる変異を、ミスセンス変異とよぶ。

93-51 アポトーシスとネクローシスに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

93

形態形成過程において、例えばオタマジャクシの尾がなくなるのは、ネクローシスによって起こる。 HIV感染は、アポトーシスを引き起こす原因となる。 ミトコンドリア依存性アポトーシスでは、シトクロムCがミトコンドリアから遊離する。 ネクローシスでは細胞…

93-49 ヒトの遺伝に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

正常ヒト二倍体細胞の染色体数は46本であり、その中の44本は常染色体と呼ばれる。 ヒト精子には、X染色体を含むもの及びY染色体を含むものの2種類があり、X染色体を含む精子が受精して誕生する個体は男子である。 血友病Aは、伴性劣性遺伝様式を示す遺…

93-42 ヌクレオチドの構造と代謝に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

ヌクレオチドは、プリン塩基またはピリミジン塩基、ヘキソース、リン酸からなる。 ゲノムDNAを構成するプリン塩基は、アデニンとグアニンであり、ピリミジン塩基は、シトシンとチミンである。 ウリジン5’-三リン酸(UTP)はシチジン5’-三リン酸(CTP)から生…

93-41 タンパク質と酵素に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

タンパク質を構成する20種類のアミノ酸は、左旋性(−)である。 タンパク質の二次構造には、αヘリックスやβシートなどがある。 タンパク質のユビキチン化は、プロテアソームによるタンパク質分解の標識となる。 酵素タンパク質の活性は、競合阻害剤の添加に…

93-40 脂質と糖質代謝に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

93

トリアシルグリセロールは、細胞膜の主要構成成分の1つで脂質二重層を形成する。 真核生物の脂肪酸は、アセチルCoAを材料としてミトコンドリアのマトリックス内で合成される。 生体内のコレステロール量は食事からの摂取量やコレステロールの利用量により体…

93-39 糖の代謝とエネルギー産生に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

解糖とは、グルコース1molがフルクトース1,6ビスリン酸を経てピルビン酸2molに変わり、ATPを2mol生産する代謝経路である。 クエン酸サイクルでは、クエン酸がオキサロ酢酸になる過程で、遊離するエネルギーをNADHなどに変換する。 ミトコンドリアの電子伝…

93-15 ステロイド骨格を持つ化合物A〜Dに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

化合物Aのヒドロキシ基はβ配置である。 化合物BのA/B環はtrans配置で結合している。 化合物Cは糖質コルチコイドに分類される。 化合物Dのヒドロキシ基は11位、17位、19位に存在している。

93-14 タンパク質の高次構造に関する記述について、正しい組み合わせはどれか。

93

ジスルフィド結合は、セリン残基間で形成される。 βシート構造では、ペプチド結合間の水素結合が形成されている。 ファンデルワールス相互作用は、タンパク質の高次構造を規定する相互作用の1つである。 球状タンパク質の親水性アミノ酸残基は、水中でタン…

93-13 次の構造式で示すマルトース及びラクトースに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

マルトースは、2分子のD-グルコピラノースが1位と4位でβ−グリコシド結合して生成する。 ラクトースはTollens試薬を酸化する。 マルトースとラクトースの等モルずつの混合物を酸性水溶液中で単糖へと完全に加水分解すると、理論上、得られる単糖の75%はD-…

93-7 フィッシャー投影式で示した光学活性体アを還元したところ、2種の異性体イ及びウが得られた。本反応に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

93

イとウは、ジアステレオマーの関係にある。 イはキラルな分子である。 イは不斉炭素を持たない。 ウの絶対配置は2R、3Sである。 イ及びウが生成する際、両者の遷移状態のエネルギーは等しい。

92-85 活性酸素に対して防御的に働く生体タンパク質の正しい組み合わせはどれか。

カタラーゼ リゾチーム グルタチオンペルオキシダーゼ インターフェロン メタロチオネイン

92-64 ビタミンとその欠乏症の組み合わせのうち、正しいものはどれか。

リボフラビン・・・・脚気 α−トコフェロール・・・・夜盲症 葉酸・・・・血液凝固遅延 シアノコバラミン・・・・壊血病 ナイアシン・・・・ペラグラ