糖代謝
グリコーゲンにグリコーゲンホスホリラーゼが作用すると、グルコース1-リン酸が生成する。 グリコーゲンホスホリラーゼの活性は、プロテインキナーゼCが触媒するリン酸化により調節される。 グリコーゲンの多糖鎖の伸長には、UDP-D-グルコースが用いられる。…
グルコースは、解糖系により2分子のクエン酸に変わる。 ピルビン酸は、好気的条件下、クエン酸回路を経て酸化的リン酸化で水と二酸化炭素に分解される。 ピルビン酸(CH3COCO2H)は、酸化されて乳酸(CH3CHOHCO2H)になる。 乳酸は、オキサロ酢酸に変えられ糖新…
電子がNADHからフラビンタンパク質へ伝達されると、プロトン(H+)が細胞質からミトコンドリア内へ取り込まれる。 補酵素Q(CoQ)は、電子授受に関与する。 シトクロムP450は、ミトコンドリアにおける電子伝達系の主要な成分である。 電子の最終的な受容体…
乳酸、ピルビン酸、グリセロール、アミノ酸などの物質からグルコースが産生される経路を糖新生という。 解糖経路は、グルコースがフルクトース−1,6−ビスリン酸を経てピルビン酸となる過程で、ATPを産生する代謝経路である。 クエン酸サイクルは、グルコース…
グルココルチコイドは、肝臓における糖新生を促進する。 インスリンは、脂肪の分解を促進する。 グルカゴンは、肝臓でグリコーゲンのブドウ糖への分解を促進する。 ソマトスタチンは、インスリンの分泌を促進する。
D-グルコースが解糖系により代謝されるとき、中間体としてリン酸化体を経由する。 解糖系に関与する酵素群は、ミトコンドリアに局在している。 グリコーゲンにグリコーゲンホスホリラーゼが作用すると、D-グルコース-1-リン酸が生成する。 ラクトースにβ-ガ…
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、副腎皮質でのグルココルチコイドやミネラルコルチコイドの産生を促進する。 グルココルチコイドは、糖新生に関与する酵素の遺伝子の転写を活性化させることにより血糖値を上昇させる。 グルカゴンは、プロテインキナーゼCの活…
ロテノンはミトコンドリア複合体Iを阻害する。 アンチマイシンAはATPシンターゼを阻害する。 オリゴマイシンBは酸化的リン酸化のエネルギー転移阻害薬の一種である。 バリノマイシンは、電子伝達系と酸化的リン酸化の共役を阻害する。
解糖系に関与する酵素は、ミトコンドリアに存在する。 解糖系では、1分子のグルコースが2分子のピルビン酸に変換される。 クエン酸回路に関与する酵素は、細胞質に存在する。 解糖系で生じたピルビン酸は、アセチルCoAに変換され、クエン酸回路に入る。
解糖とは、グルコース1molがフルクトース1,6ビスリン酸を経てピルビン酸2molに変わり、ATPを2mol生産する代謝経路である。 クエン酸サイクルでは、クエン酸がオキサロ酢酸になる過程で、遊離するエネルギーをNADHなどに変換する。 ミトコンドリアの電子伝…
哺乳動物体内での貯蔵糖は、グリコーゲンである。 健常人の血糖値は食事摂取の影響を受けずに一定である。 解糖系は、酸素に依存した代謝系である。 体内で必要な糖が欠乏すると、アミノ酸からグルコースを作る糖新生の反応が進む。
膵臓ホルモンはランゲルハンス島のα(A)、β(B)及びδ(D)細胞から分泌される。 インスリンはβ細胞で合成され、A鎖とB鎖が1つのジスルフィド結合でつながれている。 インスリンは肝細胞、脂肪細胞や筋細胞などの受容体に結合し、血中のグルコースの…