2009-01-01から1年間の記事一覧

91-193 前立腺癌とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

日本人の羅患率は欧米人よりも高い。 骨転移を起こしやすい。 アロマターゼ阻害薬の塩酸ファドロゾール水和物が用いられる。 病期が進行した症例では、血清酸性ホスファターゼ値が上昇することが多い。 内分泌療法として酢酸リュープロレリンが用いられる。

91-197 消化器系癌とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

近年、日本では大腸癌の羅患率が減少している。 Squamous cell carcinoma(SCC)抗原は、膵臓癌の腫瘍マーカーである。 へリコバクター・ピロリによる慢性胃炎は、胃癌の危険因子の一つである。 塩酸ゲムシタビンは、膵臓癌治療に用いられる。 大腸癌に対す…

91-196 呼吸器系の悪性腫瘍とその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

日本では、気管、気管支及び肺に発生する癌による死亡数は、成人男性腫瘍死の第一位となっている。 非小細胞肺癌の非進行症例の治療において、化学療法は外科手術よりも優先される。 ゲフィチニブの重篤な副作用として、急性肺障害や間質性肺炎がある。 小細…

90-200 糖尿病とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

2型糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法であり、それらのみで十分に血糖値がコントロールできない場合に経口糖尿病用薬が使用される。 治療目標としては通常、空腹時血糖値を150mg/dL、食後血糖値を200〜250mg/dL、HbAicを10%以下に設定する。 スルホニル…

90-199 糖尿病の合併症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

下肢末端病変として、潰瘍や壊疽が生じる。 腎症では、初期に微量アルブミン尿が出現する。 細小血管障害は末梢神経障害の一因である。 ケトアシドーシスでは、呼気にアンモニア臭を伴う。 糖尿病の合併症として網膜症を発症することはまれである。

91-203 44歳、男性、体重80kg、左母址の付け根部分の激痛、同部の腫脹と発赤で来院した。

消炎鎮痛薬の投与により痛みは軽減した。10年前からタンパク尿、5年前から高血圧を指摘されていたが、放置していた。検査結果は以下の通りであった。 血圧177/107mmHg、脈拍77/分・整、尿所見:タンパク(+)、糖(−)、沈渣で赤血球15〜20/視野、血液生…

91-201 糖尿病とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

糖尿病患者の高血圧治療には、チアジド系利尿薬が第一選択として用いられる。 糖尿病の血糖管理では、ヘモグロビンAIC値が10〜15%となるようにする。 2型糖尿病患者が重症感染症を発症した場合には、インスリンよりもスルホニル尿素薬を治療に用いるべきで…

94-51 ウイルスに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

インターフェロンは、ウイルス表面の受容体に結合して作用する。 ノイラミニダーゼ活性を阻害することは、A型やB型のインフルエンザの感染拡大を防ぐのに有効である。 ATL(Adult T-cell Leukemia)の原因ウイルスは、DNAウイルスに属するHTLV-1である。 …

88-187 インフルエンザウイルス感染症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

不活化ワクチンによる予防接種が有効である。 日本のワクチン接種率は、米国に比較して低い。 塩酸アマンタジン投与は、A型に有効である。 解熱のため、非ステロイド性抗炎症薬を坐剤で投与すれば、小児の脳症(ライ症候群)の発生は回避できる。

88-185 呼吸器感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

基礎疾患がない成人における細菌性の市中肺炎の原因菌としては、肺炎球菌やインフルエンザ菌が多い。 慢性呼吸不全患者の呼吸器感染症の予防には、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザHAワクチンは使用しい。 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者では、ニューモ…

90-191 肝炎ウイルスに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

A型肝炎ウイルス(HAV)は肝臓内で増殖し、胆汁を介して糞便中に排泄されて経口感染を起こす。 B型肝炎ウイルス(HBV)の感染経路には、母親から子への母子感染、性交、医療従事者の針刺し事故などによるものがある。 HBe抗原陽性の母親から生まれた新生児はHBV…

90-201 帯状庖疹とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

免疫低下状態の患者で発症することがある。 単純ヘルペスウイルスによる感染症である。 塩酸バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグである。 重症の腎障害患者では、アシクロビルの投与間隔を延長するなどの注意が必要である。 e アシクロビルを経口投…

91-204 インフルエンザウイルス感染症及びその予防と治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

インフルエンザウイルスは、A、B、Cの3型に分類される。 インフルエンザHAワクチンは、B型インフルエンザウイルスには予防効果がない。 塩酸アマンタジンは、副作用として幻覚、せん妄、痙れんを生じることがある。 ノイラミニダーゼ阻害薬は、インフルエン…

92-147 抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

ラミブジンは、ウイルスのプロテアーゼを阻害し、ウイルスの増殖を抑制する。 オセルタミビルは、その活性代謝物がノイラミニダーゼを阻害することにより、A型及びB型のインフルエンザに効果を現す。 リトナビルは、感染細胞内で逆転写酵素を競合的に阻害…

92-51 ウイルスに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

細菌ウイルスは遺伝子として、2本鎖DNAあるいは2本鎖RNAをもつ。 インフルエンザウイルスは、遺伝子として分節したRNAをもつ。 RNAを遺伝子として持つ動物ウイルスでは、逆転写酵素がコードされているものが多い。

90-58 サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

インターロイキン1(IL-1)は、T細胞の増殖を促す。 インターロイキン4(1L-4)は、細胞性免疫反応を増強するヘルパーT細胞の誘導を増強する。 インターフェロンγ(IFNγ)は、体液性免疫反応を増強するヘルパーT細胞の誘導を増強する。 腫瘍壊死因子α(TNFα)は、炎…

90-57 ホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

エストロゲンは、子宮筋のオキシトシンに対する反応性を低下させる。 成長ホルモンの血中濃度が異常に低いと、未端肥大症を起こす。 セクレチンは、脳下垂体前葉より分泌され、子宮収縮作用を示す。 グルココルチコイドの産生・分泌は、血中コルチコイドによ…

90-56 情報伝達に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

アデニル酸シクラーゼを制御するGsタンパク質共役型受容体にアゴニストが結合すると、アデニル酸シクラーゼ活性は抑制される。 アデニル酸シクラーゼを制御するGiタンパク質共役型受容体にアゴニストが結合すると、アデニル酸シクラーゼ活性は抑制される。 …

90-55 バイオテクノロジーに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

マイクロインジェクション法により、DNAを動物細胞に直接導入して遺伝子産物を発現させることができる。 受精卵に外来性の特定の遺伝子を導入することによって、トランスジェニック動物を作ることができる。 標的遺伝子組換え法により、特定の遺伝子を破壊し…

90-54 遺伝子工学に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

プラスミドは、染色体外で自己複製するDNA分子である。 制限酵素は、特定の塩基配列の部位でDNAを切断する。 DNAリガーゼは、DNA鎖を連結する酵素である。 cDNAには、通常、遺伝子のイントロン部分が含まれている。 サザンプロット法は、抗体を用いて特定の…

90-53 DNAの複製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

原核細胞には、真核細胞で見られるDNAの複製の際生じるエラーを修復する機構が存在しない。 DNAポリメラーゼによる複製反応には、プライマーが必要である。 ウリジン三リン酸(UTP)は、DNAポリメラーゼによるDNA合成反応の基質である。 テロメラーゼは多くの…

90-52 細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

リソソームの内部は酸性で、高分子を分解する酵素が含まれている。 ペルオキシソームでは、脂肪酸や毒物が分解される。 ミトコンドリアでは、嫌気的代謝によるATP合成が行われている。 ゴルジ体は、細胞質の可溶性タンパク質を合成する場である。 ほとんどの…

90-43 脂質の代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

ホスホリパーゼA2は、ホスファチジルコリン(PC)などのリン脂質の極性頭部(PCの場合にはコリン)とリン酸の問を加水分解し、ボスファチジン酸を生じる。 アラキドン酸は、ホスホリパーゼCがアラキドン酸含有リン脂質を加水分解することで生じる。 アラキドン酸…

90-42 グルコースの代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

グルコースは、解糖系により2分子のクエン酸に変わる。 ピルビン酸は、好気的条件下、クエン酸回路を経て酸化的リン酸化で水と二酸化炭素に分解される。 ピルビン酸(CH3COCO2H)は、酸化されて乳酸(CH3CHOHCO2H)になる。 乳酸は、オキサロ酢酸に変えられ糖新…

90-41 酵素反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ミカエリス(Michaelis)定数(Km)は、反応速度が最大値(Vmax)の半分となるときの酵素濃度である。 酵素に競合的阻害剤を加えても、Michaelis定数(Km)は阻害剤非存在下と変わらない。 Michaelis定数(Km)が大きいほど、酵素と基質の親和性が低い。 Michaelis-Men…

90-40 核酸に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

リボースリン酸エステル又はデオキシリボースリン酸エステルの糖部分の1’位に、プリン塩基又はピリミジン塩基が結合したものをヌクレオチドという。 遺伝情報を蓄えるデオキシリボ核酸(DNA)は、ヌクレオチドのポリマーで糖部分の3’位と5’位がリン酸で連結さ…

90-39 脂質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ジアシルグリセロール(ジグリセリド)は、生体内の代表的なエネルギー貯蔵物質である。 グリセロリン脂質(ボスホグリセリド)は、生体膜の主要な脂質成分である。 エルゴステロールは、動物細胞膜の主要な構成成分である。 ヒトの循環系において、トリアシルグ…

90-34 イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものはどれか。

紫外可視吸光度測定法に比べてバラツキが少なく、精度が高い定量法と言える。 抗体の特異性が高いので、共存物質の妨害を考慮しなくて良い。 ポリクローナル抗体は使用できない。 B/F分離を必要としない方式がある。 原理上、抗体の標識には放射性物質か酵素…

90-29 電気泳動法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

電気泳動移動度は物質に固有であり、温度には依存しない。 同一pHにおけるイオンの移動順序は、泳動液に含まれる成分によって影響を受けない。 pH2.0の泳動液を用いてろ紙電気泳動を行うと、グリシンは負極方向に泳動される。 ポリアクリルアミドゲル電気泳…

90-25 紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

通例、200nmから600nmまでの範囲の光が物質により吸収される程度を測定する。 吸光度は透過度の逆数の常用対数と定義される。 測定には、モノクロメーターを用いる光電光度計または光学フィルターを用いる分光光度計を使用する。 紫外部か可視部かを問わず、…