2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年04月29日のツイート

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50. DNAトランスポゾンに含まれるのはどれか。

トランスポザーゼ遺伝子 LTR gag pol env 解説 LTR 、gag、pol、envはいずれもレトロウイルスの遺伝子でありレトロトランスポゾンの配列として見つかることがある。DNAトランスポゾンではトランスポザーゼ遺伝子と両末端の逆方向反復配列が特徴である。 解答…

49. ヒト核ゲノムについて正しいのはどれか。

環状2本鎖DNA 26800個の遺伝子を含む 生物種の中で最大のサイズ 46分子よりなる ショウジョウバエに較べ遺伝子の密度が高い 解説 ヒト核ゲノムはa)直鎖状の二本鎖DNAよりなる。環状ではない。b)遺伝子数は概ね27000くらい。報告により上下する。c)ゲ…

48. 個人差をヒトの個体識別に用いることが出来るのはどれか。

染色体の核型 ミニサテライトの繰り返し回数 散在反復配列の出現頻度 介在配列の長さ ゲノム全体の遺伝子数 解説 ミニサテライトとは10塩基対程度の長さの単位が繰り返し並んでいる構造を指し、繰り返しの回数に個人差がみられるため、親子鑑定や法医学的な…

47. ヒトゲノムの構成で正しいのはどれか。

遺伝子に相当する領域は全体の2割程度である。 イントロンは遺伝子間配列に含まれる。 サテライトDNAは散在反復配列に含まれる。 遺伝子はゲノム上に均等に配置している。 主要な遺伝子は全て常染色体上に配置している。 解説 a)ゲノム全体の2割程度が転…

46. 遺伝子に含まれるのはどれか。

レトロトランスポゾン 偽遺伝子 介在配列 散在反復配列 Alu反復配列 解説 転写されるゲノムの領域を遺伝子と呼ぶ。a)レトロトランスポゾンは散在反復配列に含まれる。b)偽遺伝子は遺伝子に似た構造をもつが転写されない。c)介在配列は構造遺伝子に含ま…

45. ヒストン八量体に含まれないのはどれか。

ヒストンH1 ヒストンH2A ヒストンH2B ヒストンH3 ヒストンH4 解説 H1ヒストン以外の4つが2分子ずつでヌクレオソームコアの成分であるヒストン8量体を形成する。 解答 a

44. 最も小さいDNA分子はどれか。

ヒトミトコンドリアゲノム 大腸菌ゲノム 出芽酵母ゲノム ヒトX染色体 ヒト22番染色体 解説 a)ヒトミトコンドリアゲノムは約1万7千塩基対の環状構造でずば抜けて小さい。b)大腸菌ゲノムは500万塩基対の環状構造。c)出芽酵母ゲノムは直鎖状で1200万塩…

43. ワトソン・クリックの相補的塩基対について正しいのはどれか。

塩基間に共有結合を作る。 グアニンとチミンが対になる。 プリン塩基どうしの対が安定である。 シトシンとウラシルが対になる。 GC塩基対はAT塩基対より安定である。 解説 a)塩基間は水素結合を形成する。b)グアニンはシトシンと対を成す。c)プリン塩…

42. Chargaffの規則について正しいのはどれか。

DNAにはアデニンとグアニンが同じ比率で存在する。 DNAにはプリン塩基とピリミジン塩基が同じ比率で存在する。 DNAとRNAに含まれる塩基の比率は同じである。 DNAにはチミンとウラシルが同じ比率で存在する。 DNAにはプリン塩基のみ、RNAにはピリミジン塩基の…

41. 環状二本鎖DNAのスーパーコイルについて正しいのはどれか。

正のスーパコイルではまつわり数がツイスト数より小さい。 ニックが入ると負のスーパーコイルが生じるスーパーコイルが解消する。 無傷の環状二本鎖DNAではよじれ数が一定の値をとる。 DNAヘリカーゼは正の超らせんを解消する。 弛緩した二本鎖DNAではまつわ…

40. DNA二重らせんの特徴はどれか。

主に右巻きである。 塩基を外側に向ける。 6ヌクレオチドで一周する。 直径約30nmである。 らせんのピッチは不定である。 解説 a)生体内ではほとんどB型のコンフォーメーションをとり右巻きらせんとなる(正解肢)。b)塩基を内側に向けて相補的塩基対を…

39. DNAとRNAに共通する特徴はどれか。

二重らせん構造をとる。 ウラシルを含む。 デオキシリボースを含む。 ポリヌクレオチドである。 きわめて安定である。 解説 DNAとRNAはともに多数のヌクレオチドがホスホジエステル結合でつながった鎖状の分子(ポリヌクレオチド)である。構成するヌクレオ…

38. メトトレキサートの説明で正しいのはどれか。

チミジル酸シンターゼを阻害する。 ジヒドロ葉酸の還元を促進する。 抗癌剤として用いられる。 細胞の分裂を促進する。 細胞分裂の盛んな組織ほど感受性が低い。 解説 メトトレキサートはジヒドロ葉酸のアナログである。ジヒドロ葉酸レダクターゼを阻害する…

37. アロプリノールが血中尿酸値を下げる理由として適切なのはどれか。

プリンの再利用経路を低下させる。 キサンチンオキシダーゼを阻害する。 強い消炎鎮痛作用がある。 プリン塩基の新規合成を亢進させる。 尿酸の分解を促進する。 解説 高尿酸血症は痛風発作の原因となるため治療が必要である。アロプリノールはヒポキサンチ…

36. 痛風の発作予感時に用いられるのはどれか。

コルヒチン メトトレキサート 5-フルオロウラシル キサンチンオキシダーゼ アロプリノール 解説 コルヒチンはアルカロイドの一種であり、チューブリンに結合し微小管の形成を妨げる為、炎症に伴う白血球の浸潤が抑えられ、抗炎症作用を示す。痛風の特効薬と…

35. ピリミジンヌクレオチドの異化について正しいのはどれか。

シトシンはメチルマロニルCoAに変換される。 チミンはクエン酸回路に入る。 ウラシルは尿酸に変換され排泄される。 ピリミジン環を開環したのちに脱リボシル化される。 チミンとウラシルは共通の代謝産物を生じる。 解説 ピリミジンヌクレオチドはヌクレオチ…

34. ヒトのプリン塩基の最終代謝産物はどれか。

尿素 尿酸 キサンチン アラントイン酸 メチルマロニルCoA 解説 ヒトを含む霊長類、鳥類、は虫類などは尿酸を排泄する。他のほ乳類は尿酸オキシダーゼの反応でアラントインとする、以下、アラントイン酸、グリオキシル酸、尿素、アンモニアと代謝されていくが…

33. チミジル酸シンターゼの反応で正しいのはどれか。

5,10-メチレンTHFがメチル基のドナーとなる。 ジヒドロ葉酸を還元する。 ウリジル酸が基質である。 生成物はTMPである。 メトトレキサートが反応を阻害する。 解説 チミジル酸シンターゼはEC2群の転移酵素で、デオキシウリジル酸(dUMP)の5位に5,10-メチレ…

32. チミジル酸(dTMP)の合成経路に含まれないのはどれか。

UMP OMP dCTP dUTP IMP 解説 チミジル酸の合成経路をオロチジン5'-リン酸から追いかけていくと、 OMP>UMP>UTP>UDP>dUDP>dUTP>dUMP>dTMPまたは、 CDP>dCDP>dCTP>dUTP>dUMP>dTMP チミジル酸はデオキシウリジル酸のメチル化によって生ずる。プリン塩基のヌク…

31. リボヌクレオチドレダクターゼの役割はどれか。

DNA鎖の加水分解 ヌクレオシドのリン酸化 RNA鎖の修飾 デオキシリボヌクレオチド合成 酸化的リン酸化 解説 ヌクレオチドの生合成はまず4種類のリボヌクレオチドが合成され、リボヌクレオシド二リン酸を還元する反応でデオキシリボヌクレオチドが生ずる。リ…

30. ピリミジンヌクレオチド合成で正しいのはどれか。

三分子のカルバモイルリン酸からピリミジン骨格を作る。 PRPPからリボース5-リン酸が転移したのちに閉環する。 オロチジン一リン酸の脱炭酸でチミジル酸が生じる。 シチジン三リン酸を元にウリジン三リン酸を合成する。 チミジル酸合成に5,10-メチレンTHFが…

29. イノシン5'-リン酸(IMP)から合成されるのはどれか。

UTP dTTP CTP dATP OMP 解説 イノシン5'-リン酸はプリンヌクレオチドの新規合成経路の中で最初に出来上がるプリンヌクレオチドである。他の全てのプリンヌクレオチドはイノシン5'-リン酸を経由して合成される。従って、選択肢の中からプリンヌクレオチドを選…

28. GTPにより促進されるアデニル酸合成経路の酵素はどれか。

アデニロコハク酸シンテターゼ アデニロコハク酸リアーゼ IMPデヒドロゲナーゼ GMPシンテターゼ アミドホスホリボシルトランスフェラーゼ 解説 あるものを選ぶ。アデニロコハク酸シンテターゼはGTPを補因子とすることで、グアニンヌクレオチドとアデニンヌク…

27. プリン塩基の新規合成に関係無いのはどれか。

グルタミン アスパラギン アスパラギン酸 グリシン ATP 解説 グルタミンは2カ所(9位、3位の窒素),アスパラギン酸は1位窒素、グリシンは4,5,7位、ATPはシンテターゼとカルボキシラーゼ(計5カ所)に出てくる。アスパラギンが直接かかわる反応はない。…

26. プリン骨格の9位窒素の由来はどれか

グリシン グルタミン アスパラギン テトラヒドロ葉酸 PRPP(ホスホリボシルピロリン酸) 解説 プリン合成経路全てを覚える必要は無いが、作られていく手順を以下の通り覚える。1.グルタミン(9位窒素)、2.グリシン(4,5位炭素7位窒素)、3.N5,N10-…

25. PRPP(ホスホリボシルピロリン酸)について正しいのはどれか。

3位にピロリン酸が結合している。 5位に塩基が結合している。 デオキシリボースから合成される。 アミドリボシルトランスフェラーゼの基質である。 ピリミジンヌクレオチド合成を抑制する。 解説 ホスホリボシルピロリン酸(PRPP)はヌクレオチドの代謝にお…

24. ヒポキサンチンの構造を含むのはどれか。

ホスホリボシルピロリン酸 オロト酸 イノシン酸 グアニル酸 デオキシグアニル酸 解説 プリンヌクレオチド新規生合成の過程で最初に出来るプリン骨格がヒポキサンチンである。すなわち、グアニン、アデニンはヒポキサンチンから作られる。6位にカルボニル基…

23. ヌクレオチドの生合成で正しいのはどれか。

ピリミジン塩基はプリン塩基から合成する。 リボヌクレオチドとデオキシリボヌクレオチドは等量合成される。 ウラシルはチミンから合成される。 再利用経路はリボヌクレオチドを還元する反応である。 シチジン三リン酸はウリジン三リン酸から合成される。 解…

22. アデニンはどれか。

解説 プリン塩基の構造について理解し、覚えること。アデニンは6位にアミノ基が付いている。6位がケト基になっているのはヒポキサンチン。さらに二位にアミノ基がついているのがグアニン。二位もケト基はキサンチン。さらに8位にもケト基がついているのが…