分生

翻訳・転写に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(95-54)

真核細胞のrRNAは、核小体で合成される。 tRNAはアミノ酸と結合し、mRNA上のアンチコドンに結合する。 核内のタンパク質は、核内で翻訳される。 膜結合リボソームでは、分泌タンパク質が作られる。

遺伝子に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(95-53)

ゲノム解析から、ヒト細胞1個に含まれる遺伝子の数は約300,000個であることが明らかとなった。 ゲノムの塩基配列は、個体によって異なる部分がある。 サザンブロット法により、特定の遺伝子の存在を知ることができる。 大腸菌のプラスミドにクローン化され…

DNAと染色体の構造に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(95-52)

B型DNAは、右巻き二重らせん構造である。 B型DNAは、1回転当たり21塩基対である。 セントロメアDNAは、サテライトDNAのひとつである。 ユークロマチンは、ヘテロクロマチンより凝集度が高い。

真核細胞の転写に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(95-51)

tRNAは、RNAポリメラーゼⅠにより転写される。 アンドロゲン受容体は、転写制御因子として機能する。 mRNAの3'端にはpoly(U)が付加される。 Small nuclear ribonuclear protein (snRNP)は、mRNAのスプライシング反応に関与する。

ヒトの甲状腺に関する記述のうち誤っているのはどれか。1つ選べ。(95-47)

DNAには2-デオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれるろ胞腔のコロイドには、チログロブリンが含まれる。 ヨウ素は,甲状腺ペルオキシダーゼにより酸化された後、ろ胞腔へ輸送される。 モノヨードチロシンとジヨードチロシンは、チログロブリンのチロシ…

核酸の構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(95-43)

DNAには2-デオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれる。 DNAおよびRNAを構成する塩基のうち、アデニン、グアニン、シトシンはDNAとRNAの両者に共通であり、残りの1種類はDNAではウラシル、RNAではチミンである。 DNAの熱変性は、分子内ホスホジエステル…

90-56 情報伝達に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

アデニル酸シクラーゼを制御するGsタンパク質共役型受容体にアゴニストが結合すると、アデニル酸シクラーゼ活性は抑制される。 アデニル酸シクラーゼを制御するGiタンパク質共役型受容体にアゴニストが結合すると、アデニル酸シクラーゼ活性は抑制される。 …

90-55 バイオテクノロジーに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

マイクロインジェクション法により、DNAを動物細胞に直接導入して遺伝子産物を発現させることができる。 受精卵に外来性の特定の遺伝子を導入することによって、トランスジェニック動物を作ることができる。 標的遺伝子組換え法により、特定の遺伝子を破壊し…

90-54 遺伝子工学に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

プラスミドは、染色体外で自己複製するDNA分子である。 制限酵素は、特定の塩基配列の部位でDNAを切断する。 DNAリガーゼは、DNA鎖を連結する酵素である。 cDNAには、通常、遺伝子のイントロン部分が含まれている。 サザンプロット法は、抗体を用いて特定の…

90-53 DNAの複製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

原核細胞には、真核細胞で見られるDNAの複製の際生じるエラーを修復する機構が存在しない。 DNAポリメラーゼによる複製反応には、プライマーが必要である。 ウリジン三リン酸(UTP)は、DNAポリメラーゼによるDNA合成反応の基質である。 テロメラーゼは多くの…

91-56 遺伝子工学に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

ES(胚性幹)細胞は、すべての組織の細胞に分化できる能力を持つ。 特定の塩基配列を認識して切断する制限酵素は、遺伝子組換え技術に頻繁に用いられる。 相同組換えを利用して特定の遺伝子を人工的に欠損させたマウスをノックアウトマウスとよぶ。 ほ乳類で…

91-55 遺伝暗号に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

1つのアミノ酸は、3つの塩基の並び方によって指定され、この遺伝暗号の単位をコドンという。 すべてのアミノ酸は、それぞれ複数のコドンを有する。 終止コドンは、UAA、UAG、UGA、UGGの4種類である。 AUGはメチオニンのコドンである。

91-54 真核細胞のRNAに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

tRNA及びrRNAは、それぞれ異なったRNAポリメラーゼで転写される。 mRNAは、最初にヘテロ核RNA(hnRNA)として転写され、スプライシングされて生成される。 mRNAは、成熟の過程で3’末端にポリチミジル酸(poly T)が付加される。 多くのmRNAの5’末端には、キ…

91-40 核酸の構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

DNA及びRNAを構成する塩基のうち、アデニン、グアニン、シトシンはDNAとRNAの両者に共通であり、残りの1種類はDNAではウラシル、RNAではチミンである。 DNAにはデオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれる。 DNAが熱により変性するのは、ホスホジエステ…

89-55 遺伝子工学に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

制限酵素は、特定のヌクレオチド配列を認識し、DNAを特異的な箇所で切断する。 遺伝子のクローニングに用いられるベクターの実体は、DNAである。 リガーゼは、DNAを切断する酵素である。 ヒトの肝臓のcDNAライブラリーには、ヒトゲノムDNAのほとんど全てに相…

89-54 染色体DNAの複製と複製酵素に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

DNAの複製は、半保存的である。 DNAポリメラーゼによる複製開始には、プライマーが必要である。 DNAの複製の際に起こるコピーエラーの多くは、DNAポリメラーゼのもつ校正機能によって修正される。 DNAポリメラーゼは、伸長中の鎖の5′-ヒドロキシ末端へのヌク…

89-43 ヌクレオチド代謝に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

動物細胞内における遊離プリンからのプリンヌクレオチド生合成には、ホスホリボシルピロリン酸が使われる。 ピリミジンは、酸化されて尿酸となって排泄される。 チミジル酸は、リボチミジル酸からヌクレオチドレダクターゼの作用により生成する。 ジヒドロ葉…

88-54 遺伝子工学に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

制限酵素は、DNA上の特定な塩基配列を認識して、二本鎖を切断する。 外来遺伝子を組み込むベクターとして、ファージが利用される場合がある。 pBR 322は、約4,000,000塩基対からなる環状構造を持つプラスミドDNAである。 クローニングベクター上の薬剤耐性マ…

88-53 DNA複製に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

細胞内で染色体DNAは、半保存的に複製される。 細菌において、染色体DNAの複製は、ランダムな複数の箇所から同時に開始される。 真核細胞の染色体DNAの複製は、核内で進行する。 DNAポリメラーゼは、伸長中の鎖の5' ヒドロキシ末端へのヌクレオチドの付加を…

88-41 ヌクレオチドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ペントースリン酸エステルのC1'に塩基が結合したものをヌクレオチドという。 プリンは、生合成過程において遊離塩基として合成されてから糖部分に結合する。 ピリミジンは、生合成過程においてピリミジン環として合成されてから糖部分に結合する。 プリンは…

94-53 細胞内のDNA複製に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

テロメラーゼは、DNA二重らせんを巻き戻す。 DNAヘリカーゼは、複製過程で生じるDNA二重らせんのひずみを解消する。 プライマーゼは、RNAプライマーを合成する。 DNAポリメラーゼは、5’→3’方向に合成鎖を伸長する。

94-52 ヒトのゲノムに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

体細胞には、44本の常染色体と2本の性染色体がある。 タンパク質をコードするヒトの遺伝子数は2万〜3万であり、体内で実際につくられるタンパク質の種類もこの数を越えない。 DNAメチル化状態などの親細胞の塩基配列以外の情報(エピジェネティック情報)…

93-54 真核生物における染色体及びクロマチンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

DNAトポイソメラーゼは,DNAに超らせんを導入したり、解消したりする酵素である。 染色体にはセントロメアとテロメアと呼ばれる領域があり、テロメアは染色体末端にある。 クロマチンは比較的分散した状態と凝集した状態があり、分散した状態をヘテロクロマ…

93-52 遺伝子の複製、修復に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

DNAポリメラーゼは、プライマーがなくても新たな鎖を合成できる。 リーディング鎖は、不連続複製により合成される。 テロメラーゼは、逆転写酵素の一種である。 塩基置換変異によりアミノ酸のコドンが終止コドンに変わる変異を、ミスセンス変異とよぶ。

93-49 ヒトの遺伝に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

正常ヒト二倍体細胞の染色体数は46本であり、その中の44本は常染色体と呼ばれる。 ヒト精子には、X染色体を含むもの及びY染色体を含むものの2種類があり、X染色体を含む精子が受精して誕生する個体は男子である。 血友病Aは、伴性劣性遺伝様式を示す遺…

93-42 ヌクレオチドの構造と代謝に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

ヌクレオチドは、プリン塩基またはピリミジン塩基、ヘキソース、リン酸からなる。 ゲノムDNAを構成するプリン塩基は、アデニンとグアニンであり、ピリミジン塩基は、シトシンとチミンである。 ウリジン5’-三リン酸(UTP)はシチジン5’-三リン酸(CTP)から生…

92-15 核酸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

2本鎖DNAの相補的な塩基対の組み合わせは、いずれもプリン骨格の塩基とピリミジン骨格の塩基の組み合わせである。 Sanger法によるDNA塩基配列決定は、2’, 3’-ジデオキシリボヌクレオシド三リン酸を共存させることにより、DNAポリメラーゼによるDNA鎖伸長を…