36. 翻訳後修飾修といえないのはどれか。
- アロステリック因子の結合
- ユビキチン化
- チモーゲンの活性化
- リン酸化酵素によるリン酸化
- N結合型糖鎖の付加
- 正解
- a
- 解説
- タンパク質合成後に起こる共有結合性の修飾を翻訳後修飾といい、タンパク質の成熟、機能の調節、寿命の調節など様々な役割をもつ。 アロステリック因子とは酵素タンパク質に対し可逆的に結合し機能を調節する低分子化合物を指し、翻訳後修飾ではない。 ユビキチン化はタンパク質の品質管理をする上で重要である。不要となったタンパク質のリシン残基に小さなタンパク質であるユビキチンが結合し、プロテアソームで分解する目印となる。 チモーゲンとは不活性なタンパク質分解酵素前駆体のことで、プロテアーゼによるペプチド結合の加水分解(自己消化)により活性化される。 リン酸化酵素はプロテインキナーゼのことである。リン酸基はセリン、トレオニン、チロシンの水酸基にエステル結合を形成する。 N結合型糖鎖の付加はアスパラギンの側鎖に対して転移酵素が共有結合性に結合を形成する。