14. カルニチン依存性アシル基輸送について正しいのはどれか。

  1. カルニチンとアシルカルニチンが共輸送される。
  2. マロニルCoAにより阻害される。
  3. 能動輸送である。
  4. カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼIIが律速である。
  5. トランスロカラーゼは外膜酵素である。
正解
解説
脂肪酸のβ酸化はミトコンドリアマトリックスで起こる。脂肪酸ミトコンドリア内膜をくぐらせるために、アシルCoAとして活性化したあと、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼI(外膜酵素)が律速となる反応でアシルカルニチンとし、トランスロカラーゼカルニチンと対向輸送する。アシルカルニチンとしてマトリックスに入ったあと、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼII(内膜酵素)によりアシルCoAにもどされ、β酸化の基質となる。カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼIはマロニルCoAにより阻害される。