理論

98-112 図は、ある内分泌器官の顕微鏡像をスケッチしたものである。この器官に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

A層から分泌されるホルモンは、腎臓に作用してNa+や水野再吸収を促進し、体液を保持する。 B層から分泌されるホルモンには、抗炎症作用、免疫抑制作用がある。 C層から分泌される主要なホルモンは、ペプチドホルモンである。 皮質の機能が亢進するとアジ…

98-113 コレステロールに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

コレステロール生合成に関与する肝臓の3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素遺伝子は、コレステロールによって発現が抑制される。 細胞内のコレステロールの量が増加すると、細胞表面にある低密度リポタンパク質(LDL)受容体の数が増加す…

98-114 図は、アロステリック酵素として知られるある酵素について、基質Aの濃度と反応初速度の関係を示したものである。曲線1および3は、酵素反応系に、それぞれ酵素に結合する物質XおよびYを加え、また曲線2はなにも加えずに測定した結果である。なお、XおよびYは基質Aと構造上の類似性が低い。この結果に関する考察のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

XおよびYのいずれも存在しないとき、基質Aの濃度を高めていくと、ある濃度以上になると反応初速度が急に増加する。 基質Aの濃度が十分に高いときには、X,Yの存在あるいは非存在に関わらず、反応初速度はほぼ等しい。 Xの存在下では、酵素の基質Aに対…

98-115 神経伝達物質の関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

グルタミン酸はオキサロ酢酸にアスパラギン酸のアミノ基が転移して生合成される。 グリシンは、中枢神経系ではセリンからセリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼの働きで生合成される。 γ-アミノ酪酸(GABA)は、アスパラギン酸の脱炭酸により生合成され…

98-100 タンパク質の構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

αヘリックスやβシートの形成には、ペプチド結合のC=OとN-H間の水素結合が大きく寄与する。 タンパク質中の側鎖間には、共有結合が存在しない。 金属タンパク質中の金属イオンは金属結合によりタンパク質と結合している。 膜タンパク質の膜貫通領域には、親水…

98-116 核酸及び遺伝情報に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

DNAの塩基の構成比率を調べたところ、グアニンとシトシンの和が40%であった。このDNAはアデニンとチミンをそれぞれ30%含むと推定される。 核酸の構成単位であるヌクレオチドは、塩基、ヘキソース及びリン酸から成る。 DNAの熱変性は、分子内ホスホジエステ…

98-117 遺伝子工学に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

ヒト皮膚より作製したcDNAライブラリーには、ヒトゲノムDNA配列のほとんどすべてが含まれる。 制限酵素は、特定のDNA塩基配列を認識し切断するエキソヌクレアーゼである。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、標的とするDNA領域を少量の試料から短時間で増…

98-121 ビタミンKに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

容易に胎盤を通過する。 ビタミンK依存性タンパク質のグルタミン酸残基をγ-カルボキシル化する酵素の活性発現に必要である。 プロトロンビンの発現を、主として転写レベルで制御している。 ワルファリンは、ビタミンK再生経路を活性化する。 オステオカル…

97-97 高LDLコレステロール血症に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

食事直後に結成LDLコレステロール値が上昇する。 血清がクリーム状である。 LDL受容体機能不全が原因となる。 冠動脈疾患の危険因子とはならない。 甲状腺機能亢進症に合併する。