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90. 特定のDNAを検出する方法

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こういう問題を作るときに、誤答肢として何を並べるかは重要である。ただ問題を作るという意味では何だって良いはずだが、出題者の意図が感じられるものである必要がある。 ブロッティングを用いる分子の解析方法が三つ並んでいる。 サザンブロット DNAを膜…

89. DNAの塩基配列

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タンパク質のアミノ酸配列決定方を4つ並べることに大いに違和感を持つ。 ジデオキシ法は別名サンガー法とか酵素法と呼ばれることがある。 2',3'ジデオキシヌクレオチドをターミネーターとして用いる方法である。

88. 成長ホルモン依存性の増殖因子

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成長ホルモンの作用は二種類あるインスリン様増殖因子(Inslin-like growth factor IGF)のうちIGF-I(別名ソマトメジンC)の合成を促すことによる。 成長ホルモンの過剰に基づく疾患は巨人症、末端肥大症が知られている。 増殖因子の名前が五つ選択肢に並ん…

87. クエン酸の輸送

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余りよい問題と思わない。難問である。 ミトコンドリア内膜はほとんどの分子は通過できない。特別な輸送体があるもののみが通過できる。 選択肢の中でグルコース輸送体というのはミトコンドリア内膜と関係がない。 この問題はクエン酸がトリカルボン酸である…

86. グルコースの生成、、、

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糖新生の重要な酵素である。 グルコース6リン酸からグルコースを生じるには、6位に結合したリン酸を外せばよい。リン酸はエステル結合しているから、リン酸エステルの加水分解酵素を選べばよいから、そこまで思い付けばグルコース6-ホスファターゼは覚えて…

85. アシルCoAの酸化

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「アシルCoAの酸化」の意味が分かるかどうか。要するにβ酸化のことですが。 脂肪酸をエネルギーに変換するにはまず 脂肪組織から「ホルモン感受性リパーゼ」で切り出す。(この反応が実質的な律速) アシルCoAシンテターゼによる活性化(ATP消費) カルニチ…

84. クエン酸回路の中間体、、、

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覚えてさえいれば問題なくできるはず。 難易度としても適切。

83. 細胞骨格

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なかなか良くできていた。 三種類の細胞骨格についてまとめて覚えておくこと。 微小管 α、βチューブリンよりなる中空の管。細胞分裂時の染色体移動や細胞小器官の移動に関わる。モータータンパク質のレールになる。 中間径フィラメント ケラチン(皮膚)ビメ…

82. 4量体の受容体は、、、

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EGF受容体はリガンド結合により二量体を作る。細胞内にキナーゼドメインを持つ。ここら辺は生化学の分野だが、その後は生理化学の分野。リアノジン受容体は生化学の教科書には出てこない。

81. DNAフォトリアーゼとは、、、

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紫外線によるDNAの構造変化と修復についての問題。 紫外線はDNAで2つのピリミジン(特にチミン)が並んでいるところにピリミジン二量体をつくる。塩基が結合してしまうため、DNAの複製を行うときにDNAポリメラーゼが読み取れなくなる。フォトリアーゼという…

80. リボソームで合成される、、、

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リボソーム「内」がちょっと気になる。 リボソームはmRNAをタンパク質に翻訳する場であるから、タンパク質を合成する。さほど難しく無さそうだが、間違えるのは他の物質がどこで合成されるか分かっていないからだろう。 DNA,RNAはもちろん核内で合成される…

79. スプライソソームとは、、、 

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××ソームがいくつか出てきます。ソームは小さな粒のこと。電子顕微鏡で観察して粒に見えるものだが、実際にはかなり大きな複合体である場合が多い。巨大な複合体が機能的な単位となっている場合に××ソームと呼ばれることがあります。 「イントロンの除去」と…

ウラシルの構造はどれか。

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妥当な問題。代謝経路を知っていると、構造を覚えるのもかなり楽な筈。 すべてプリン塩基を並べて来ることもあり得る。尿酸、キサンチン、ヒポキサンチンも知っておいた方が良い。 グアニンはどれか。 正解:b

77. 欠乏によりペラグラ、、、

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ビタミン欠乏症。 脚気(ビタミンB1)、壊血病(ビタミンC)、悪性貧血(ビタミンB12)、夜盲症(ビタミンA)骨軟化症(小児ではくる病)(ビタミンD)、出血傾向(ビタミンK) それから、ペラグラ。 ペラグラは教科書的にはわりと有名で、ニコチン酸はト…

76. 還元性を示す、、、

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アルドースのアルデヒド基、ケトースのケト基は還元力があるので、単糖は還元性を示す。 グリコシド結合を作ると、還元性を失う。したがって、多糖ではほとんどの単糖がグリコシド結合を作ってしまうので、実質的に還元性を失う。(すべての多糖は還元性がな…

75. HMG-CoAレダクターゼの反応の生成物、、、

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この反応は、生化学では三度出てくる。もちろん、薬理でも。 HMG-CoAレダクターゼ(還元酵素)はNADPHを補酵素としてHMG-CoA(3-ヒドロキシ3-メチルグルタリルCoA)を還元してメバロン酸を生じる反応で、これが重要なのはコレステロール生合成の律速段階で高…

72. 細胞外マトリックスの、、弾性組織に存在するタンパク質。

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生化学分野の問題としてはかなりの難問と思う。生理化学分野の問題なのだろう。 しかしながら、「タンパク質の名前」を聞かれているから、タンパク質以外を選んではいけない。 ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸はともに糖質の誘導体だ。そこの所は間違えな…

71. ヒト精子の染色体数は、、、

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落ち着いて問題文を読めば、間違えることはないと信じているが、どうだろう。 問題的にはもう少し捻ることも出来る。正解率は余り良くなかったが、難易度としてはCBT向け。丁度良いところと思う。間違えた人のほとんどは問題文を読み間違えたのではないだろ…

コアカリマスターC9-(5)-1-2 P184 問3

CBT

トリプトファンから誘導されるものを問う問題のように見えるが「チロシンから誘導されるものを4つ選べるかどうか」という問題と考えると良い。 チロシンから合成される伝達物質は反応経路を含めて必須の知識 テトラヒドロビオプテリン依存性のオキシゲナー…

コアカリマスターC9-(2)-2-3 P117 問3

CBT

ヒトゲノムでタンパク質をコードする遺伝子の数として正しいものはどれか。 ゲノムの塩基配列をすべて解明しても、遺伝子がいくつあるか研究者によって見解は異なるが、おおむね2万5千前後と見積もられているので、それに近い数を選ぶ。 ヒトゲノムのサイ…

コアカリマスターC9-(2)-2-3 P117 問4

CBT

ゲノムと遺伝子の関係についての記述のうち正しいのはどれか。 4(真核生物のゲノムには数多くの反復配列が存在している)と5(ゲノムの大きさは生物種であまり変わらない)は「ゲノムと遺伝子の関係」と関係がないように思う。 遺伝子数、ゲノムサイズ、…

コアカリマスターC9-(2)-2-1 P116 問1

CBT

「遺伝子発現」とは、転写と翻訳を合わせた意味なので、題意にそぐわない。「セントラルドグマについて正しいのはどれか。」とするべき。 遺伝情報を維持・伝達というのが分からない。維持なら修復機構のことだろうし、伝達なら転写のことだろう。用語の使用…

コアカリマスターC9-(1)-3-2 P104 問4

CBT

アミノ酸代謝異常。 ホモシスチン尿症はホモシステインの代謝異常でホモシスチンが蓄積する。 白子症はチロシナーゼ欠損によりメラニンの形成が起こらない。 フェニルケトン尿症はフェニルアラニンヒドロキシラーゼ欠損。(正解肢) メープルシロップ尿症は…

CBT講義

まぁ、結局講義になったわけですが。 どうすれば良いのか見当が付かず、90分間喋ったわけです。 あんちょこを用意できなかったので、やっている方は辛かったな。もっときちんと喋れば良かったと思うことばかりで。辛い気持ちです。 何をしたらよいのか、見…

コアカリマスターC9-(4)-3-8 P180問15

CBT

アラニンからアミノ基転移反応でピルビン酸が生ずる(正解肢) アルギニンから加水分解でオルニチンになり、2-オキソグルタル酸になる。 グルタミン酸はアミノ基転移反応でα-ケトグルタル酸(2-オキソグルタル酸)を生じる。(これも正解肢) トリプトファン…

コアカリマスターC9-(4)-3-8 P181 問16

CBT

ケト原性アミノ酸。 スレオニン(教科書ではトレオニン)はアセチルCoA(ケト原性)とピルビン酸(糖原性)になる。 セリンは水酸基を外してアミノ基転移反応でピルビン酸になる。(糖原性) バリンはプロピオニルCoAからスクシニルCoAになるので糖原性。 プ…