2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

91-41 ビタミンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ビタミンA及びビタミンDは、脂溶性ビタミンである。 ビタミンBl(チアミン)は、チアミン二リン酸の形で糖質代謝系酵素の補酵素として作用する。 ヒトは肝臓でビタミンB2(リボフラビン)を生合成することができる。 ビオチンは、ニコチンアミドアデニンジヌ…

91-40 核酸の構造と性質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

DNA及びRNAを構成する塩基のうち、アデニン、グアニン、シトシンはDNAとRNAの両者に共通であり、残りの1種類はDNAではウラシル、RNAではチミンである。 DNAにはデオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれる。 DNAが熱により変性するのは、ホスホジエステ…

91-39 タンパク質中のアミノ酸残基に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

開始コドンでコードされるメチオニンは、タンパク質のC末端に位置する。 コラーゲン中のプロリンの多くは、水酸化されている。 タンパク質のリン酸化は、チロシン、セリン又はスレオニン残基で起こる。 ヒストンのリジン残基のアセチル化は、ヒストンのDNAに…

91-14 ウシから得られた日本薬局方医薬品インスリンは次の化学構造で表される。本品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ウシインスリンの3つのジスルフイド結合は、いずれも2本のペプチド鎖を互いに結合させている。 ジスルフイド結合は、メルカプト基の脱水縮合反応で形成される。 ジスルフイド結合を完全に切断して得られる鎖長が短い方のペプチドをEdman分解すると、最初にグ…

89-60 サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

サイトカインの大部分は、それぞれ単一の生理活性を示す。 インターフェロンγは、体液性免疫反応に関与するヘルパーT細胞誘導を促進する。 インターロイキン4は、IgEの産生に重要な役割を果たしている。 インターロイキン1や腫瘍壊死因子α(TNFα)は、炎症反応…

89-59 抗体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

抗体のH鎖定常領域に対する受容体を介して、食細胞は効率よく抗原を取り込むことができる。 免疫グロブリンのL鎖には、γ鎖又はμ鎖がある。 IgEは、抗原と結合したのち、補体を活性化して炎症を起こす。 分泌型IgAは、粘膜面での微生物に対する防御反応に重要…

89-57 糖代謝を制御するホルモンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

グルココルチコイドは、肝臓における糖新生を促進する。 インスリンは、脂肪の分解を促進する。 グルカゴンは、肝臓でグリコーゲンのブドウ糖への分解を促進する。 ソマトスタチンは、インスリンの分泌を促進する。

89-56 次の図は、月経周期、下垂体ホルモン(a、b)及び下垂体ホルモンにより誘導されるホルモン(c、d)の関係を示したものである。図中a〜dのホルモン名として、正しいものの組合せはどれか。

abcd 1 黄体形成ホルモン性腺刺激ホルモンエストラジオールプロゲステロン 2 黄体形成ホルモン性腺刺激ホルモンプロゲステロンエストラジオール 3 卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモンエストラジオールプロゲステロン 4 卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモンプロ…

89-55 遺伝子工学に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

制限酵素は、特定のヌクレオチド配列を認識し、DNAを特異的な箇所で切断する。 遺伝子のクローニングに用いられるベクターの実体は、DNAである。 リガーゼは、DNAを切断する酵素である。 ヒトの肝臓のcDNAライブラリーには、ヒトゲノムDNAのほとんど全てに相…

89-54 染色体DNAの複製と複製酵素に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

DNAの複製は、半保存的である。 DNAポリメラーゼによる複製開始には、プライマーが必要である。 DNAの複製の際に起こるコピーエラーの多くは、DNAポリメラーゼのもつ校正機能によって修正される。 DNAポリメラーゼは、伸長中の鎖の5′-ヒドロキシ末端へのヌク…

89-53 真核細胞の細胞内小器官に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

核膜はリン脂質の二重層からなる。 好気的酸化によるATP合成は、ミトコンドリア内で行われる。 リソソームは、不要となった細胞成分や細胞が取り込んだ外来物質を分解する。 分泌タンパク質は、細胞膜に結合したリボソーム上で合成される。 核に局在するタン…

89-52 ウイルスに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ウイルスには、脂質二重膜を有するものがある。 ウイルスには、タンパク質合成系を有するものがある。 アデノウイルスは、DNAを遺伝情報物質としてもっている。 レトロウイルスは、RNAを遺伝情報物質としてもっている。 エイズ(後天性免疫不全症候群)の原因…

89-51微生物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

真菌は、真核生物である。 大腸菌は、グラム陽性細菌である。 黄色ブドウ球菌のペプチドグリカンには、D-アミノ酸残基が含まれている。 大腸菌のペプチドグリカンには、N-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンが結合した構造が含まれている。 大腸菌…

89-49 赤血球に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

赤血球の前駆体細胞を骨髄芽球という。 赤血球の産生は、エリスロポエチンにより調節される。 赤血球の平均寿命は、約12日である。 赤血球は、主に脾臓で破壊される。

89-43 ヌクレオチド代謝に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

動物細胞内における遊離プリンからのプリンヌクレオチド生合成には、ホスホリボシルピロリン酸が使われる。 ピリミジンは、酸化されて尿酸となって排泄される。 チミジル酸は、リボチミジル酸からヌクレオチドレダクターゼの作用により生成する。 ジヒドロ葉…

89-42 ヒトのコレステロール生合成に関する記述の[  ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

動脈硬化の発症に深く関わっているコレステロールは[ a ]を出発物質として炭素数30の鎖状構造を持つ[ b ]を経て合成される。その後[ b ]からラノステロールとなり、3個のメチル基が失われて炭素数27のコレステロールが生成する。このコレステロール合…

89-41 糖質の代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

D-グルコースが解糖系により代謝されるとき、中間体としてリン酸化体を経由する。 解糖系に関与する酵素群は、ミトコンドリアに局在している。 グリコーゲンにグリコーゲンホスホリラーゼが作用すると、D-グルコース-1-リン酸が生成する。 ラクトースにβ-ガ…

89-40 酵素反応に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

酵素にその基質が結合すると、一般に酵素の立体構造が変化する。 酵素反応の競合的阻害剤が存在すると、見かけのKM(ミカエリス(Michaelis)定数)は阻害剤非存在時より低下する。 ヨード酢酸や重金属イオンによる酵素の不可逆的阻害では、基質濃度を高めると阻…

89-39 ビタミンに関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

ビタミンA誘導体の11-cis-レチナールは、網膜における光受容体の機能に関与する。 ビタミンB6(ピリドキシン類)は細胞内でリン酸化されて、ピルビン酸の脱炭酸反応における補酵素として作用する。 葉酸は細胞内で還元されて、一炭素転移反応に関与する。 ビ…

89-38 糖質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

グルコースは、環状エステルであるピラノース形として大部分存在する。 β-D-グルコピラノースをピリジン中、無水酢酸と反応させるとヘキサ-O-アセチル-β-D-グルコピラノースが生成する。 β-D-グルコピラノースを塩酸存在下、メタノールと反応させるとメチルD…

89-33 イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものはどれか。

タンパク質のエピトープは、アミノ酸10〜15残基程度である。 抗体に用いられるのは、通常IgEである。 サンドイッチ法は競合法の一種である。 ラジオイムノアッセイに用いられる放射性核種のうち、一般に125?は3Hや14Cより検出感度が高い。 エンザイムイムノ…

89-29 電気泳動法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

タンパク質のSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動では、タンパク質はその塩基性残基の数に等しいSDS分子がイオン結合した状態で泳動される。 アガロースゲル電気泳動でDNAが分子サイズによって分離できるのは、DNAごとに単位電荷当りの質量が異なるからであ…

88-93 化学物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

シアン化水素は、メトヘモグロビンの産生を介して呼吸を阻害する。 硫化水素は、独特の臭気を有する気体で、窒息性の呼吸器障害を引き起こす。 トリクロロ酢酸は、殺鼠剤として使用される。 コプラナーPCBは、ダイオキシン類の1つである。

88-87 大気汚染物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

ディーゼル車はガソリン車に比べ、浮遊粒子状物質の排出量が多い。 工場の排煙脱硫装置等の普及により、わが国の大気中二酸化硫黄濃度は顕著に低下した。 二酸化窒素吸入時の症状は、主に喉や鼻に現れる。 一酸化炭素のヘモグロビンに対する親和性は、一酸化…

88-71 生体内の無機質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

赤血球中のカリウム濃度は、血漿中の数十倍である。 フッ素は通常、歯には数百ppm程度存在するが、骨にはほとんど含まれない。 鉄はトランスフェリンの形で貯蔵され、フェリチンの形で運搬される。 銅は無機鉄をヘム鉄にする際の触媒として働き、銅が欠乏す…

88-70ビタミンの欠乏に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

米のビタミンB1は、精米してもほとんど失われない。 胃の切除により、ビタミンB12の欠乏症を引き起こすことがある。 パントテン酸は、腸内細菌に利用されるので欠乏しやすい。 ヒトはビタミンCを合成できないが、合成できる哺乳動物もいる。

88-69 栄養素の腸管吸収に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

グルコースとフルクトースは、どちらも能動輸送で吸収される。 リン酸塩が多量に存在すると、カルシウムの吸収を阻害する。 1,2−ジアシルグリセロールは、脂肪酸と2−モノアシルグリセロールに分解されて吸収される。 胆汁酸は脂肪の吸収を助けるが、それ自身…

88-67 母子保健に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

フェニルケトン尿症は、新生児マススクリーニングの対象疾患である。 B型肝炎母子感染防止事業として、キャリアーの母親から出生した子に対し、抗ウイルス薬入りのミルクが支給される。 新生児マススクリーニングを行う主な目的は、早期治療することにより血…

88-66 生活習慣病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

喫煙は、虚血性心疾患と肺癌のリスクファクターである。 糖尿病で増加する血中のヘモグロビンA1cは、ヘモグロビンに糖が非酵素的に反応し、共有結合したものである。 大腸癌は、過去30年間の年齢調整死亡率において低下し続けている。 末期癌患者の疹痛緩和…

88-60 サイトカインに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

サイトカインは、標的細胞の細胞膜を通過して細胞質内受容体に結合する。 サイトカインのなかには、標的細胞の増殖・分化を制御すること以外に、細胞の運動能に影響を与えるものがある。 インターロイキン1(IL−1)は、マクロファージだけでなく線維芽細胞や表…